ギターやボーカルにまつわる雑学のページ
エルビスプレスリー
エルビスはロックを一般化し、この音楽の魅力をワールドワイドに腐食した先駆者であり、第一人者であった。元来レースミュージックとみなされていたR&B色の濃厚なロックンロールの普及にあたりエルヴィスが最大の貢献者となったのは彼が白人であったこと、この音楽のベリーベストパフォーマーであったことによる。1935年1月8日、ミシシッピー州スペロでプアホワイトの農家に生を受けたエルビス・アーロン・プレスリーの最初の音楽体験はfirst assembly of god協会におけるゴスペル唱法であり、そこで後年の名高いペルーバスエルビスの基礎を築いた。1953年メンフィスのローカルレベル3レコードで、母親の誕生祝いに4ドルを支払って録音した1枚のアセテートバンから始まる彼のその後のサクセスストーリーは、今や伝説というより神話と化している。
キャリアは3期に分類できる。すなわち第一期はロックンロールのパイオニアとしての時代。第二期はロックムービースターとしての時代。そして第3期はステージ活動に明け暮れたライブシンガ-時代とに分かれる。1977年8月17日の死去に至るまでゆうに80枚を数えるエルビスのミリオンセラーはアメリカの偉大な文化財遺産であり、世界中の若者がかくありたいと願う姿の投影だった。
チャックベリー
1926年10月18日、セントルイスで産声を上げたチャックベリーは、今も世界中のコンサート会場で往年のヒット曲を歌い続けている。ほとんどの場合ベリーは愛用のギブソンギターを1本を手にしてコンサート会場へ出かけていき、バックバンドは講演先の地元グループを起用する。これはプロアマチュアを問わず彼のヒットナンバーは世界各地のどんなグループにも即座に演奏できるという事実を暗示している。つまりベリーの「ジョニー・B.グッド」や「スクールデイ」や「キャロル」といった作品は、ロック音楽における正真正銘の古典であり、ロックミュージシャンにおける必修科目になっているという事実がある。ギターを腰に抱え、文字通りアヒルのように走り回るユニークなダックウォーク、ほとんどの楽曲で聞かれるセブンスとシックスを交互に折り曲げたイントロのギターフレーズが有名だが、その音楽の関心は10代の観客精神をユーモラスかつシニカルに、あるいは率直に歌い上げた歌詞にこそある。また彼の音楽はR&Bではなく、あくまで白人ティーンエイジャー向けのサンドだった。すなわちチャックベリーのレコードは黒人消費者にとって無縁のものだったが、が重要であるしたがってデビュー当時から現在に至るまで彼のコンサートでは白人の観客がほとんどである。