音楽雑学

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ギターやボーカルにまつわる雑学のページ

リズム&ブルース

ギターを弾く少女

リズム&ブルースを素直に読めばリズムを強調したブルースということになる。これが第一次世界大戦後にレコード業界がそれまで差別的にレース(人種)と呼んできた黒人大衆音楽の故障として新たに採用した言葉だった。新しい言葉には新しい中身があった戦前に恐竜のように栄えたビッグバンド取って代わる小さな演奏ユニットの音楽が西海岸を皮切りに全米で発展した各地の小資本の独立レベルがその普及にひと役買った。ルイ・ジョーダンやジョニー・オーティス、ロイ・ブラウン、クローバーズルース・ブラウンだの40年代~50年代初頭のR&Bアーティストたちはロックンロールの登場に向けて音楽的な地ならしをしたと言える。また50年代半ばにロックンロールスターとして白人のティーンに記されたチャックベリーやリトルリチャード発ドミノも実は極めて正統派のR&Bミュージシャンだった。60年代にR&Bはそれに衣替えし70年代には音楽的広がりのあるブラックミュージックになったレコード業界もその順に黒人音楽の故障を変えてきたしかし90年代になって原点回帰のこちらを着た黒人大衆音楽は音楽業界誌上で今再びリズム&ブルースと呼ばれている。

ガールズポップ

ガールズポップは50年代後半からのロックンロールのポップ化を象徴するリッキー・ネルソン。ポール・アンカといったティーンエイジアイドルたちの人畜無害なレコードの女性版を連想するとわかりやすい。ガールポップの作品はおそらく純粋無垢なイメージを備えた愛くるしいがあるシンガーによってシリアスな苦悩や暴力的エネルギーとは無縁の無邪気な歌詞がメロンシロップのようにひたすら甘いメロディにる乗って歌われる。したがってシュレンズやシフォンズに代表される黒人グループの楽曲もR&Bフィーリングに見られないアンカラードなボーカルスタイルがほとんどである。さらにこのタイプのアーティストの特徴を見るとそもそもポップヒット曲を放つ前からスクリーンやテレビのブラウン管を通して既にお馴染みのスターが多かったことがわかる。その典型的な例がウォルトディズニーの映画やテレビ番組からガールポップシンガーへ転じたアネットであり、やはりテレビ女優として有名だったシェリー・フェブレー、コニー・スティーヴンス、レビーレイノルズである。いずれもフェミニズムとは無縁の男性奉仕型の類型をし強調しており1965年以降はフェードアウトしていく運命にあった